こんにちは!
今回は、情報処理技術者試験やネットワーク学習でよく出てくる疑問――
「プロトコル」と「使用プロトコル」って、何が違うの?
というテーマを、できるだけわかりやすく解説します。
✅ 「プロトコル」とは?ざっくり言うと…
**プロトコル(Protocol)**とは、
「コンピュータ同士が通信を行うためのルール・約束ごと」のこと。
たとえば…
プロトコル名 | 目的 |
---|---|
HTTP | Webページを表示するための通信ルール |
SMTP | メールを送るためのルール |
DNS | ドメイン名をIPアドレスに変換するルール |
FTP | ファイルを転送するためのルール |
つまり、「何のために通信するのか?」を決めているのが プロトコルです。
✅ 「使用プロトコル」って何?
では、「使用プロトコル」とは何かというと…
プロトコルが通信を行うときに、
実際のデータの運び方を決める下位のプロトコルのことです。
具体的には、TCPやUDPなどのトランスポート層のプロトコルが「使用プロトコル」と呼ばれます。
たとえば…
アプリケーション層のプロトコル (何をするか) | 使用するトランスポート層プロトコル (どうやって運ぶか) |
---|---|
HTTP(Webページを見る) | TCP(信頼性のある通信) |
DNS(名前解決) | UDP(軽量で高速) ※一部TCPも使う |
NTP(時刻同期) | UDP |
SMTP(メール送信) | TCP |
✅ 郵便でたとえると…
イメージしやすくするために、郵便サービスでたとえてみましょう。
- あなたが「手紙を送りたい」とします。
- このとき…
項目 | たとえ | 実際の意味 |
---|---|---|
プロトコル | 手紙の内容(請求書、挨拶状など) | 通信の目的・内容(例:HTTP、SMTP) |
使用プロトコル | 配送方法(速達、書留) | データの運搬手段(TCP、UDP) |
つまり、
プロトコル = 通信の目的、
使用プロトコル = 通信の運び方
ということです!
✅ まとめ:プロトコルと使用プロトコルの違い
項目 | プロトコル | 使用プロトコル |
---|---|---|
意味 | 通信のルール(何をするか) | 通信方法(どう運ぶか) |
例 | HTTP, SMTP, DNS | TCP, UDP |
層 | OSI参照モデルの第7層(アプリケーション層) | 第4層(トランスポート層) |
関係 | 上位層として使う | 下位層として使われる |
✅ よく使われるプロトコルと使用プロトコルの対応表
プロトコル | 使用プロトコル | ポート番号 | 解説 |
---|---|---|---|
HTTP | TCP | 80 | Webページを閲覧する通信 |
HTTPS | TCP | 443 | 暗号化されたHTTP |
FTP | TCP | 20, 21 | ファイル転送 |
DNS | UDP / TCP | 53 | ドメイン名とIPアドレスの変換 |
SMTP | TCP | 25 | メール送信 |
POP3 | TCP | 110 | メール受信(ダウンロード方式) |
IMAP | TCP | 143 | メール受信(サーバ管理型) |
NTP | UDP | 123 | 時刻合わせ |
SNMP | UDP | 161, 162 | ネットワーク機器の監視 |
DHCP | UDP | 67, 68 | IPアドレスの自動配布 |
✅ 試験にもよく出るポイント!
- 情報処理試験(基本情報技術者、情報セキュリティマネジメント、応用情報技術者など)では…
- 「プロトコルがどの層か」
- 「何の目的か」
- 「どのトランスポート層を使うか(TCP or UDP)」
- 「ポート番号は何か」
✅ おわりに
プロトコルと使用プロトコルの違いは、「何をする通信なのか」と「どうやって運ぶのか」という視点で理解するのがコツです!
覚えるだけでなく、「使い方」や「役割」まで理解しておくと、試験でも応用が利きますよ。(参照:ChatGPT)
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