TCP/IPってなに?
パソコンやスマホでインターネットを使っていると、よく出てくる言葉「TCP/IP」。
でも、「TCP/IPって何?」「何に使われてるの?」と聞かれて、はっきり答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか?
この記事では、TCP/IPとは何かを、ネット初心者でもわかるようにやさしく解説します!
一言で言うと…
TCP/IPは、インターネットで通信をするための“ルールセット(通信規約)”のこと!
TCP/IPは「情報を届けるための道路ルール」みたいなもの
インターネットとは、世界中のコンピュータ同士が情報をやりとりする巨大なネットワークです。
でも、みんなが好き勝手にデータを送っていたら、ぶつかったり、届かなかったりしますよね。
そこで決められたのが「TCP/IP」という共通ルールです。
イメージ:
TCP/IPは、インターネットという道路でデータという車を、安全・正確・速く届けるための交通ルールのようなもの!
TCP/IPは「4つの階層」でできている
TCP/IPは、実は**4つの階層(レイヤー)**からできていて、それぞれが役割分担をしています。
レイヤー名 | 主な役割 | 例えるなら |
---|---|---|
アプリケーション層 | ユーザーが直接使うアプリの通信 | 会話の内容 |
トランスポート層 | データを順番通り・確実に届ける | 丁寧な宅配便 |
インターネット層 | IPアドレスを使って相手を探す | 住所を見て届け先を決める |
ネットワークインターフェース層 | 実際にデータを物理的に送る | 道路や車そのもの |
🔍 各層の簡単な説明
1. アプリケーション層
- Web(HTTP)やメール(SMTP)など、人が使うアプリと通信する部分。
- 例:Googleで検索する、LINEを送る、など。
2. トランスポート層
- データを確実に順番通りに届ける(TCP) or とにかく速く送る(UDP)。
- 例:TCP → Webやメール、UDP → ゲームや音声通話
3. インターネット層
- IPアドレスを使って「誰にデータを送るか」を決める。
- 例:「192.168.1.1」に届ける、といった住所のような役割。
4. ネットワークインターフェース層
- 実際にLANケーブルやWi-Fiで電気信号や電波としてデータを送る。
- 例:Ethernet(イーサネット)、Wi-Fiの信号
TCPとIPはどう違うの?
IP(Internet Protocol)
- データの送り先(住所)を決めるプロトコル。
- 「どこに送るか?」を決める。
TCP(Transmission Control Protocol)
- データを正確に、順番通りに届けるプロトコル。
- 「どうやって丁寧に届けるか?」を決める。
🌟 合わせて「IPで住所を決めて、TCPで荷物を丁寧に届ける」イメージ!
TCP/IPが使われている具体例
あなたが今このブログを読んでいるのも、TCP/IPが裏側で動いているからです。
TCP/IPが使われているもの:
- Webサイト閲覧(HTTP/HTTPS)
- メールの送受信(SMTP, POP, IMAP)
- 動画の視聴(YouTubeなど)
- オンラインゲームやチャット
- クラウドサービス(Google Driveなど)
まとめ:TCP/IPとは?
項目 | 内容 |
---|---|
TCP/IPとは? | インターネットで通信するためのルールの集まり |
役割 | データを正しく、速く、安全に届けるため |
階層 | アプリケーション、トランスポート、インターネット、ネットワーク層の4つ |
どこで使われてる? | Web、メール、動画、ゲーム、ほぼすべてのネット通信 |
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