なぜ「バカが増殖する会社」が存在するのか

企業に勤めていると、ふと「この会社、なんでこんなにおかしな人が多いんだろう？」と感じる瞬間がある。理不尽な指示、意味不明な会議、責任を取らない上司、空気だけで動く部下…。まるで“バカが増殖している”ような職場に身を置いていると、まともな感覚を持つ人ほど消耗していく。

では、なぜそんな会社が存在し、しかも長年存続してしまうのか？今回はその構造的な理由を掘り下げてみたい。

1. 同調圧力が「思考停止」を生む

日本の組織文化には、空気を読むことが美徳とされる風潮がある。これが行き過ぎると、「考えること」よりも「従うこと」が優先されるようになる。結果として、疑問を持つ人は排除され、何も言わない人が“優秀”とされる。こうして、思考停止の人材が量産されていく。

組織はピラミッド構造だ。上層部が無能であったり、倫理観が欠如していたりすると、その価値観が下層にも浸透する。「上司がそう言ってるから」「前例があるから」という理由で、理不尽が正当化される空気が蔓延する。腐った水は、下流まで濁らせるのだ。

異常に気づける人ほど、早くその場を離れる。残るのは、違和感を感じない人、感じても声を上げない人、あるいは同調する人。こうして、“バカが増殖する”ように見えるのは、実は“まともな人が減っている”からでもある。

財務が健全、離職率が低い、表面上は問題がない――そんな会社ほど、内部の異常が見えにくい。しかし、水面下では不満や疲弊が蓄積している。いずれ、内部告発や報道、突然の大量離職などで一気に崩れる可能性もある。

もし今、そんな会社にいるなら―― あなたの違和感は、あなたの感性が健全である証拠です。戦うか、距離を取るか、離れるか。どの選択も、あなたの尊厳を守るための正当な行動です。

「バカが増殖する会社」は、構造的な問題を抱えている。それは個人の資質ではなく、文化・制度・空気の産物だ。だからこそ、そこにいるあなたが「おかしい」と感じるなら、その感覚を信じていい。あなたの違和感は、未来を変える力になる。