日本株を取引するうえで、空売り情報は「市場心理」や「売り圧力」を把握するうえで非常に役立ちます。しかし、東証の公開データをぱっと見ただけでは、数字の意味や見方がわかりにくいのが現実です。この記事では、まず空売り情報の基本の構造と入手方法について解説します。
1. 日本の空売り情報はどこで入手できるのか?
1. 日本の空売り情報はどこで入手できるのか?
日本の空売り情報は、主に東京証券取引所(JPX)の公式サイトで公開されています。
公開されているデータには以下があります:
- 日次空売り情報:毎営業日の空売り代金や比率
- 月次空売り情報:1か月単位で集計された売買代金・比率
- 業種別空売り情報:どの業種に空売りが多いかをまとめたデータ
これらはすべて無料で閲覧可能です。
以下の手順で入手が可能です。
①東証ホームページを開きます。

②マーケット情報>統計情報(株式関連)>空売り集計を選択します。

③日次集計(空売り集計・業種別集計)、月間集計それぞれみたい資料をクリックします。

細かい数字の見方については別ページにて解説いたします。
2. 空売り情報の基本的な構成
JPXの空売り表には、主に次の項目があります。
- 実注文売買代金(a)
- 現物や信用取引で実際に成立した売買代金
- 空売りも含まれますが、通常の買い・売りも含む
- 空売り(価格規制あり)売買代金(b)
- 株価急落の可能性がある銘柄で、東証の価格規制をかけたうえで行われた空売りの売買代金
- 空売り(価格規制なし)売買代金(c)
- 価格規制の対象でない通常銘柄の空売り代金
- 合計売買代金(d)
- (a) + (b) + (c) の合計
- 各比率はこの合計に対して計算されます
3. データの比率で市場心理を読み取る
表には各売買代金に対して比率も示されています。
- (b)/(d):価格規制あり空売りが市場全体に占める割合
- (c)/(d):価格規制なし空売りの割合
- (a)/(b):実注文に対して規制あり空売りがどのくらいあるか
これらの比率を見ると、どの銘柄・市場が売り圧力を受けているかを把握できます。
個別株(銘柄別)の空売り情報はどこまで入手できるのか?
日本の東証では、個別株ごとの空売り情報も一部公開されています。ただし、すべての空売りポジションをリアルタイムで確認できるわけではありません。
具体的には、発行済株式数の 0.5%以上 の大口空売りについて、JPXが「空売り残高情報」として日次で公表しています。データはExcel形式で取得でき、過去13か月分を参照可能です。
これにより、ある程度の個別株の空売り状況や、どの銘柄で売り圧力が強まっているかを把握することができます。ただし、0.5%未満の小口の空売りやリアルタイムの全ポジションまではわからないため、全体像を完全に把握することはできません。
以下の手順で入手が可能です。
①ちょっとわかりづらいが、マーケット情報>公衆縦覧書類>空売りの残高に関する情報を選択します。

②確認したいファイルの日付を選択します。

まとめ:まずは公式データを確認する
比率を見ると市場心理や売り圧力の傾向を掴むことができる
日本の空売り情報は JPX公式サイトで日次・月次・業種別に無料公開
表の基本は 実注文、価格規制あり空売り、価格規制なし空売り、合計
項目別の分析方法については別途解説していきます。



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