AWS仮想環境でWiresharkを使うには

セキュリティ

AWSの仮想環境(例えばWindowsやLinuxの仮想マシン)でWiresharkを使うには、

いくつかポイントがあります。

順を追ってわかりやすく説明しようと思います。(すみません、こちらもchatGPTを頼ります。)

そもそも:AWS上でWiresharkは使える?

はい、EC2(仮想マシン)にWiresharkをインストールして使うことは可能です。
ただし注意点があって:

❗注意点

  • そのEC2インスタンス自身が送受信する通信しか見えません
  • 他のインスタンスの通信は見えません
  • AWSではセキュリティ上、「プロミスキャプチャ」=他の通信をのぞくことは禁止されています

🧰 どんなときに使うの?

利用シーン例Wiresharkの役割
EC2インスタンスでアプリの通信がうまくいかない通信内容をパケットレベルで確認
外部サービスとの通信トラブルを調べたい実際に何が送られ・返されたかを見る
セキュリティ的に不審な通信がないか調べたい怪しいIP・ポートへのアクセスを見つける

💻 EC2でWiresharkを使う手順(OS別)

✅ A. Windows Server EC2の場合(GUIあり)

  1. EC2インスタンスを起動
    • OSに「Windows Server 2019」などを選ぶ
  2. リモートデスクトップ(RDP)で接続
  3. Wiresharkを公式サイトからダウンロード・インストール
  4. Wiresharkを「管理者として実行」して起動
  5. ネットワークインターフェース(例:Ethernet)を選択してキャプチャ開始

✅ B. Linux(Ubuntuなど)EC2の場合(CLIで使う)

WiresharkのGUIは使えないため、**CLI版(tshark)**を使います。

1. SSHで接続

ssh -i your-key.pem ubuntu@your-ec2-ip

2. Wireshark(tshark)をインストール

sudo apt update
sudo apt install wireshark -y

3. パケットキャプチャを開始

sudo tshark -i eth0 -w capture.pcap

4. ファイルをダウンロードしてローカルのWiresharkで開く

scp -i your-key.pem ubuntu@your-ec2-ip:~/capture.pcap ./

🚫 他のEC2インスタンスの通信を見たい場合は?

➡ 解決策:「VPCトラフィックミラーリング」を使う

  • **他のインスタンスの通信をミラー(コピー)**して、1台の「監視用EC2」に送る
  • そのEC2にWireshark(またはtshark)を入れて解析する

VPCトラフィックミラーリングはAWSのネットワークレベルの機能で、追加の設定が必要です(IAM権限、ENIの設定など)


📌 まとめ

内容説明
どこで使える?EC2インスタンス(Windows or Linux)上
見える範囲そのインスタンスの通信のみ
他インスタンスの通信を見るには?VPCトラフィックミラーリングを設定する必要あり
Linuxの場合tsharkでCLIからキャプチャ

Azureとの違いは?

AWSとAzureの仮想環境でWiresharkを使う際の違いは、どちらも「基本的な使い方」は同じですが、ネットワーク構造や補助ツールの違いによって「できること」「やりやすさ」に差があるようです。

ざっくり言うと:

両方とも…

  • その仮想マシン自身の通信しか見られない
  • 他のVMの通信をキャプチャするには別の機能(ミラーリングなど)が必要
  • Wiresharkそのものは普通にインストールして使える

🧠 実運用上の違い(わかりやすく)

  • ✅ AWSの場合
    ネットワーク周りの設計が柔軟
    トラフィックミラーリングで他のVMの通信もWiresharkで解析可能
    セキュリティグループやENIベースの設定が細かくできる
    → 本格的なネットワーク監視やトラブル対応に向いている

    ✅ Azureの場合
    モニタリングツールとの統合が進んでいてGUI管理がしやすい
    Network Watcherで簡易キャプチャができ、ダウンロードしてWiresharkで解析可能
    他VMの通信を横取りするような使い方には制限がある
    → 可視化やログ分析はAzure Monitor中心。Wiresharkは補助的な立ち位置

📌 まとめ:ざっくり使い分け

  • AWS
    → ネットワーク構成や監視を自分で組み立てるのが得意。Wiresharkでがっつりパケットレベル調査したいならこちらが向いている。
  • Azure
    → 組み込みの監視機能やGUIベースの可視化が得意。Wiresharkはサポート的に使う感じ。

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