最近、Azure(Microsoft Entra ID)でユーザー登録を実際に試してみました。
その過程で、「ユーザーにはいくつかの典型的な登録パターンがある」ということが見えてきました。
この記事では、2025年時点での最新情報をもとに、Entra ID のユーザー種類を整理するとともに、日本企業でよくあるユーザー構成例も調べたので、紹介しようと思います。
ユーザーの種類とは?
Entra ID では、ユーザーは大きく分けて以下の2種類です。
- Member(メンバー):自社の従業員や正規メンバー
- Guest(ゲスト):外部組織や外部IDプロバイダーから招待されたユーザー
ユーザー種類によって、ディレクトリ上の権限やアクセスできる範囲が変わります。
主要なユーザー種類と特徴
ユーザー種類一覧
| ユーザー種類 | UserType | 特徴 | 利用例 |
|---|---|---|---|
| 内部メンバー | Member | ディレクトリの既定アクセスが強め | 自社従業員 |
| 内部ゲスト | Guest | 内部だが制限付き | 特定プロジェクトのみ参加 |
| 外部ゲスト (B2B Guest) | Guest | 外部組織ユーザー、アクセス制限あり | パートナー企業のメンバー |
| 外部メンバー (B2B Member) | Member | 外部組織ユーザーだがメンバー相当のアクセス | 複数テナント運用 |
| クロステナント同期ユーザー | Member | 別テナントから同期、メンバー相当 | マルチテナント企業間共有 |
※2025年時点の情報をもとに整理しています。
日本企業での典型的なユーザー構成例
Azureでユーザー登録を実際に試してみた結果、日本企業でよく見られる構成は以下のパターンです。
パターン1|社内メンバー中心
- ほとんどのユーザーが 内部メンバー(Member)
- 部署ごとにグループを作りアクセス権を管理
- プロジェクト単位で内部ゲストを少数追加
例:本社社員 + 部署間共有用ゲスト
パターン2|外部パートナーとの連携多め
- 社内メンバーに加え、 外部ゲスト(B2B Guest) を多数登録
- 外部ゲストは条件付きアクセスでセキュリティ制御
- プロジェクト単位で権限を絞り込む
例:システム開発会社+クライアント企業の共同プロジェクト
パターン3|複数テナントを活用したマルチテナント運用
- クロステナント同期ユーザーを活用して、他テナントの社員をメンバー相当で登録
- 社内メンバーと同じ権限で一部の外部ユーザーを運用
- 大企業やグループ企業間でよく見られる
例:親会社と子会社間でシステムを共通利用
パターン4|ゲスト多めでアクセスを制御
- メンバーは最小限に抑え、ほとんどの外部関係者は ゲスト として登録
- 条件付きアクセス、期限付きアクセスを活用
- セキュリティ重視のプロジェクトに多い
例:機密性の高いプロジェクトでパートナーが多数参加
ユーザー種類を分けるメリット
- セキュリティ管理がしやすい
- ライセンス管理が効率的
- 条件付きアクセスの適用が簡単
- マルチテナント運用に便利
上記はユーザー種別ごとにアクセス権を変えられることのメリットです。
まとめ
Azure(Microsoft Entra ID)のユーザー種類は単なる「メンバー・ゲスト」だけでなく、外部メンバーやクロステナント同期ユーザーなどもあることを理解することが重要です。
正しいユーザー構成を理解し運用することで、セキュリティ・ライセンス・アクセス管理の効率化につながります。
参考リンク: Microsoft Entra ID ユーザーの種類



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